われらが杏林大学のオフィシャルキャラクターを“勝手に”考えてみた。：大学生の“リアル”“オモシロ”“ステキ”をコレクション

いないなら 勝手に作ろう キャラクター

オープンキャンパスに向けて、学生だけが知っている杏林大学の魅力を伝えるパンフレット「キョーリン図鑑プチ」を編集することになった私たち。さて、そのメインコラムとして何を書くべきか……。

「面白い授業」とか「八王子キャンパスを象徴する坂道」とかを取り上げるのはどう？　なんて意見もあったけれど、なかなかいいアイデアが浮かばない。悩んでいると、編集部（オトナ）の人たちからこんな質問が。

「杏林大学って、学校のキャラクターはいないの？」

その言葉に、ハッとする一同。たしかに、今はマスコットキャラクターがいる大学も多い。でも残念ながら、ウチの大学にはまだいない。「いないのなら勝手に作っちゃえばいい！」。こうして企画がスタートすることになりました（許可？　なにそれ？）。

他大学のキャラクターを分析してみた

とは言ってみたものの、マスコットキャラクターってどうやって作るの？　そこで、まずは他大学のキャラをリサーチ、その傾向を分析することから始めてみました。他大とかぶったら元も子もないし。

モチーフは何か、色は？　身長・体重、生年月日などのキャラ設定はあるのか？　などなど、とりあえず主要大学の20キャラを取り上げ、いろんな角度から調査していきます。※すべてが大学の公認キャラとは限りません。

調べていくうちにわかった傾向をまとめてみると……

どこのキャラクターもそれぞれ特徴があって、なかなかかわいい。ひと目でイメージが伝わるキャラもいれば斬新すぎるデザイン（？）のものまで様々あります。

傾向がわかったところで、いよいよ杏林のオリジナルキャラクターを考えます。「よ〜し」と気合いは充分だけど、出てくるアイデアといえば「杏（あんず）」とか「林」とか……平凡。みんなに愛されるキャラクター、本当にできるのかな？

杏林の「オリジナル」を求め、アンケートを実施

さっそく壁にぶつかってしまった私たち。学校のキャラだし、多くの学生の意見を取り入れたいということで、アンケートを実施することにしました。主なアンケート項目は、次のようなものです。

50人くらいから意見を聞ければいいかな？　とアンケートを送ってみるも、回答してくれたのは、たったの15人だけ、惨敗です……。なんだか、すごく悲しい。でも、中には他大のキャラの分析までしてくれた人もいて、温かさを感じました（協力してくれたみなさん、本当にありがとうございました！）。

その15人の意見を、まとめてみたのが以下。

う〜ん、これ、どうなんでしょう？　とりあえずアンケートを参考に、キャラを具体化すべく「キョーリン図鑑プチ」編集チームで話しあってみることにしました。

ストレートに、あんずをキャラ化。

学生が作る、あんずジャムがモチーフ。

文字ベースで考えみた。こ、こわい！

事務の「林さん」って誰？

なぜか、サル。

だんだん飽きてきた……。

色とか形とか、細かいことを決めよう

モチーフが決まったところで、ようやくディテールの議論に入ります。

ベースは、渡辺画伯の描いたものを採用、アレンジしたのち、キョリンのイメージが完成（どことなく某有名お菓子のキャラに似ているのは、見なかったことにした）。

細かな色づけなどは学生図鑑編集部（オトナ）の海野画伯におまかせし、出来上がったイラストがこちら。あんず要素もしっかり入った、「キョリン」がここに誕生しました！

実際に「キョリン」のぬいぐるみをつくってみた

さてさて、まだ終わりではありません。イラストだけじゃ物足りない、せっかくだから立体の“キョリン”を作ってみることにしました。「裁縫なら女子」という流れで、このうえなく不器用な私（藤）が担当に。不安はあるものの、とにかく頑張ってみましょう！

作り始めると案外すいすい進むもの（実は、お母さんに協力してもらっちゃいましたが）。そして構想から数ヶ月。いよいよ完成の時を迎えました！

イラストとは少し違って、なんだかリアルなキリン的フォルムになってしまいましたが、それはご愛嬌ということで（笑）。

トーキョー学生図鑑のマスコットキャラ「トキヲ先輩」と戯れてみる。かわいい！

※実際のパンフレットにはキョリンはいません。

さらに、来年の大学案内に載ることを想定して、パンフレットの表紙と勝手に合成（悪ノリです）。本当に公式キャラクターになったらいいなぁ。今度、本気で広報の職員さんに見せてこようと思います。