現代コミュニケーション学科の特色は、授業を通して社会人として必要な能力を身につけ、卒業後のさまざまな進路を実現すること。一般企業へ就職する学生のほか、四年制大学への編入学や海外留学など、学生の進路は多種多様。そこで、まずは実際にこの学科で学んでいる3人の学生に卒業後の進路を聞いてみたところ……。

みんなの希望の進路、教えてください!

2人は四年制大学に編入学、1人は航空業界へ進む予定だというということを、ハキハキとムダなく、かつ流れるような口調で話してくれたリッタン生の3人。「授業も実践的だし、1年次から『キャリアライフデザイン』という必修授業で、あいさつの仕方や言葉づかい、基本的なマナーを学ぶんですよ」。みんな、かなりデキそうです……。

「進路を見据えた学び」って、何?

じゃあ、ふだんはどんな授業を受けているの? ということで、3人に学科の特色を聞いてみました。どうやらこちらの学科では英語教育を軸に、3つのポイントで「コミュニケーション能力」を磨いていくらしいんです。

高見澤さん

私は英語が好きでこの学科を選んだんですが、いつの間にか中国語も好きになっちゃいました!

【POINT 1】言語コミュニケーション
英語はもちろん、中国語や日本語を含む言語の実用的な運用能力を身につける。TOEIC対策などの授業も充実!

蓮見さん

心理学の授業にハマりました。かなり面白いですよ!

【POINT 2】心理社会コミュニケーション
心理学やメディア論などを通して、コミュニケーション能力を高める授業が豊富。カウンセリングや異文化間コミュニケーションなども学べる。

相原さん

就活でアピールできる資格も取れるんです!

【POINT 3】コミュニケーション・スキルズ
実際に社会活動に参加する「サービスラーニング」のほか、ワードやエクセルなどのパソコンスキルを磨く。IT系の資格を取得することもできる。

どうやら、2年間の学びを通して、実践的な能力が身につくというのは本当らしい。ならば、3人がどこまでやれるのか見てみたい! ということで、勝手に模擬面接を実施することに。ただし、普通の面接ではありません……。

「トラップ付き面接テスト」ルール説明

学生図鑑の進路アドバイザー・鈴木が、ヒラ社員、部長、社長に扮し、3人の学生を面接します。ただし、通常ではあり得ないようなシチュエーションを用意。その「トラップ」への反応を見て、学生の真の“キャリア力”を判定します!

【一次面接】 面接官:ヒラ社員

蓮見さん

よろしくお願いします。現代コミュニケーション学科の蓮見と申します。

ヒラ社員

さっそくだけど、質問を。どうしてこの学科に入ったの?

蓮見さん

もともと英語をやりたいなと思って入学して、1カ月の留学プログラムにも参加したんです。入学後に語学力がアップしたことを実感しています。




1ヵ月程度の英語研修から1年間の短期留学、さらには卒業後の海外大学への編入学など、留学制度が充実。

ヒラ社員

なるほど。じゃあ卒業後は語学力を生かした職業に?

蓮見さん

いえ、そこからさらに興味が発展して、今は日本文学の授業に重点を置いて勉強しています。卒業後は四年制大学に編入して、日本文学を深く学ぶ予定です。将来的にはリッタンの教員になりたいですね。

ヒラ社員

じゃあ、キミにとって「働く」って何かな?

蓮見さん

「生き甲斐」です。そう思える仕事に就けるよう、しっかり学んでいきたいと思います。

なぜかチャラいヒラ社員の質問に、的確にかつハキハキ答えていく蓮見さん。と、ここで唐突に面接官からお茶のサービスが。明らかにあやしい!

【トラップ その1】
マズいお茶をすすめられる

面接官も悶絶するほど苦い「苦丁茶」。体に害はありません。

ヒラ社員

ノド乾いたでしょう? 僕も飲むから。ぐ、ううう……。これが体にいいんですよ。

蓮見さん

ありがとうございます。いただきます。

顔色を変えず、一息に飲み干す蓮見さん(あとで聞いたら超マズかったとのこと)。

ヒラ社員

忍耐強いね、キミ……。じゃ、じゃあ、最後に、1分間で自己PRをしてください。

蓮見さん

私の強みは企画力と実行力です。大学では学友会に所属していて、企業の方と打ち合わせをしたり、リッタンのコラボイベントを計画したり……。

先日、三鷹国際交流フェスティバルにボランティアで参加。エコレンジャーとしてゴミ箱の管理やゴミ拾いをしました。

苦いお茶にも動じず、面接を乗り切った蓮見さん。さて、ヒラ社員の評価は?

「マナーも回答もパーフェクト! 一次面接は余裕の合格ですね。トラップへの対応を見る限り、ストレス耐性(?)もバッチリ。あんなにマズいのに……」

【二次面接】 面接官:部長

相原さん

失礼いたします。現代コミュニケーション学科の相原と申します。

部長

10年後、どんな社会人になっていたいと思いますか?

相原さん

私は航空業界に進みたいと考えています。仕事はもちろん、将来、自分の子どもが誇らしく思える親でもありたいと思っています。

部長

では、航空業界を選んだ理由を教えてください。

相原さん

旅行や出張、留学など、さまざまな人たちと関わりながら仕事をしたいという想いからです。また、語学力を生かせればと思いました。
*リッタンの主な就職先は、全日本空輸(客室乗務員)、バニラエア(客室乗務員)、舞浜リゾートライン、日本通運、トヨタ自動車……など、
詳しくはリッタンHPへ

部長

ところで、学内のオススメスポットって何かありますか?

相原さん

12月に登場する巨大なクリスマスツリーですね。2〜3階くらいの高さがあるので、電飾がとっても綺麗で迫力があるんです。点火式もあってみんなで聖歌を歌います。


この木は、同じ敷地内の附属高校の前にあります。

相原さん

それから礼拝堂もオススメです。学内には2つの礼拝堂があるんですが、その一つ「聖マーガレット礼拝堂」は杉並区の重要文化財になっています。学生もクリスマス礼拝と卒業式のときしか入れない、かなりレアなスポットなんです。




聖マーガレット礼拝堂

部長

なるほど。……すみません、あれれ? メガネが……どこにいったかな?

ここでトラップが発動! 急にメガネを探し始める部長。これはもしや……。

【トラップ その2】
定番のボケ「メガネメガネ」

おでこにかけたメガネが見つからないというベタな状況を再現。

おでこにメガネをしたままメガネを探す面接官の姿に、必死で笑いをこらえる相原さん。しかし、二重にメガネをかけるというボケの追い打ちについに吹き出してしまった。しかしこのあと見事に立て直す。

部長

今はアルバイトはしていますか?

相原さん

輸入食品を主に扱うスーパーで働いています。アルバイト先では子どもと触れ合う機会が多く……。

面接は無事に終了したものの、「メガネにツッコミを入れるべきだったかも……」と悔やむ相原さん。面接官からの評価はいかに。

「トラップを通して見たかったのは、とっさの対応です。今回は笑ってOK、もし無反応なら私の心が折れていました……。内定を得ているだけあって、さすが余裕がありましたね」

【最終面接】面接官:社長

高見澤さん

よろしくお願いします。

社長

こちらこそ。あ、寒いのでエアコンを消しましょう。

面接が始まるとすぐに、おもむろに立ち上がる面接官。早々にトラップ発動の予感……。そして席に戻るタイミングで、マンガ的なコケっぷりを披露!

【トラップ その3】
突然コケて起き上がれない

マジメな最終面接で、社長にコケられたら……。さて、どうする?

高見澤さん

だ、大丈夫ですか? 起きられますか?(笑)

社長

すみませんねえ、足腰が弱ってしまって……。

明らかにワザと転んだ社長に、笑いながらも即座に駆け寄った高見澤さん。「体が勝手に動いた」とのこと。そのやさしさに、トラップを仕掛けた社長もさすがにばつが悪そう。だいたい、もはや面接とか関係ないような……。

社長

何でしたっけ……そうそう、今取り組んでいることは?

高見澤さん

私は卒業後、4年制大学に編入したいと思って勉強をしています。

社長

編入先はどういったところを?

高見澤さん

現在は英語を主に学んでいるため、英文学科に進もうと思っています。

英語と中国語の個別レッスンがあります。編入学を目指す学習相談と英語指導もあり!

社長

なるほど。ところで、リッタンで印象的なイベントはありますか。

高見澤さん

やっぱり「マーガレット祭」ですね。附属の中高と一緒に、10月に行われる学園祭です。私たち、リッタン生の中にはモデルをしている学生もいてミスコンはかなり盛り上がりますよ。


学園祭ではお笑いLIVEや男装コンテストなども。

トラップの影響をみじんも感じさせず、なごやかなムードで終了。社長の評価は?

「まじめさとやさしさに心を打たれました。人命(?)に勝るものなし。どんな問題にも落ち着いて対処する。日頃から気持ちの備えができている証拠でしょう。お見事でした!」

で、今日の面接、どうでしたか?

入退室の仕方からあいさつ、自己PRや志望動機はもちろん、面接官のあらゆる角度からの質問にもしっかり対応した3人。トラップを通して垣間見えたのは、“キャリア力”というより人間性、上辺のスキルだけではない実力でした。最後に、今回の面接の感想をどうぞ。

蓮見さん

授業で習ったことを活かせてよかったです。お茶は苦かったですが、顔に出ないようにして。

相原さん

メガネに突っ込もうか迷って、動揺してしまったのが今回の反省点ですね(笑)。

高見沢さん

突然転んだのにはすごくびっくりしたんですけど、貴重な経験をさせていただきました(笑)。

ということで、最後の最後まで、社会人顔負けの大人な対応をしてくれた3人。学生図鑑編集部一同、見習いたいと思います……。