武蔵野美術大学 造形学部・なる（油絵学科）の大学3年日記／06月

今日は午前中は銅版を制作し、お昼にサークル、午後にポンペイの壁画展を見に行き、神保町で古本や画集を見て、活版TOKYOのボランティアの打ち合わせに行き、また家に帰ってからサークルの話し合いへ向かいました。
基本的に毎日やりたいことに向かって分刻みのスケジュールで行動をしています。
私でなく、周りのムサビ生もそんな風に日々たくさん行動をしています。
なんとなく、ムサビ生がどんな日常を過ごしているのか、垣間見えたでしょうか？
一ヶ月間ありがとうございました！

以前の日記で書いた、ミッドタウンでのWSの試作をしました。
ステンシルと言ってもどんなやり方だと楽しいのか、現実的なのかを詰めていきました。
試作でできたハンカチがなかなかかわいく出来たのでルンルンななるでした！

今日はムサビの特別講義で、アーティストのtuperatuperaさんが来てくださりました。
tuperatuperaさんとは、ノージーのひらめき工房やかおノート、数多くの絵本を手がけている作家です。
ムサビの版画専攻を卒業していて、私の直属の先輩でもあります。
ムサビを出て作家になる方も多くいるので、第一線で活躍している人が講義をして下さるのはとても良い刺激になります。
おならしりとりのおなラップが頭から離れないなるでした！

今日はお昼まで隣の市でガイダンスがあり、少し時間をかけて自転車で向かいました。
実家から、中学生の頃に使っていた自転車が届いたので、久しぶりに乗ってみたら、大学から使い始めたものよりもなんだかしっくり来てたくさん乗りたくなりました。
ガイダンスが終わった後も、知らない道をたくさん曲がって、自ら迷子になり遠回りをして家へ帰ってきました。
久しぶりに天気もよくサイクリング日和だったので、どんどん迷子になって、良い日曜日を送りました！

今日は図工教室のバイトで子どもたちと木でパチンコを作りました。
オーナーさんのお気遣いにより、比較的簡単な工程しか無いものを作り、子どもとの会話をじっくりできるようにして下さいました。
低学年の子供は、自分の話を聞いて欲しがったり、作品を見て欲しがったりとどんどん話しかけてきます。
4人同時に話しかけられたりちょっと待ってねと言うと拗ねちゃったり、見ていてとても楽しいです。
また少し子どもとの距離が縮まった1時間でした！

今日はミッドタウンWSの話し合いがありました。
8月11日12日に武蔵野美術大学としてミッドタウンでワークショップを行います。
その名も「忍法うつしとりの術！」です。
対象年齢は2歳から8歳程度で、ステンシルでハンカチを作ります。
まず、子どもたちには忍者になってもらい、世界観を楽しんでもらいます。そして、ミッドタウン内にある竹や水などをモチーフとしてステンシルシートを作り、それを組み合わせて自分だけのオリジナルハンカチを作ります。
詳しく知りたいという方はぜひ、当日ミッドタウンまでお越しください！
お待ちしております(^O^)

今日は、図工教室のオーナーさんとお昼ごはんを食べつつ、教室の子供についてや、これからについてを話しました。
私は5月に入ってからバイトを始めたので、子どもたちと仲は良くなったものの、この子は何が得意で何が苦手なのかはまた手探りの状態です。
それを減らすために子供の特徴について聞いたり、図工教室で美術をする意味を考えたりしました。
子供に対する美術教育について興味があるので、とても充実したお昼休みでした！

旅ムサで8月に長野県で行われるスケッチ大会でのワークショップ、青木小学校での対話型鑑賞に向けてメンバーでの話し合いが行われました。
スケッチ大会では、広い自然が豊かな土地に、ひつじやアルパカ、亀などのたくさんの動物がいて、そこで子どもたちが絵を描きます。絵を描くだけだとちょっとつまらない！ ということで、ムサビ以外にも様々な大学が一つのブースを使い、ワークショップを行います。
まだ案出しの段階でこれからの状態ですが、子どもたちに喜んでもらえる良い企画になるように頑張りたいと思います！
以上、なるでした！

もう少し詳しく説明をします。
午前中は、学生が利用者さんの苗字を絵に起こしたものをつくり、他の利用者さんに当ててもらうというゲームをしました。
まずは、その場にいる方々の場が和むように、苗字を覚えられるように導入として取り入れました（島村なら島の絵と村の絵を描きます）。
そして、午後に、テーブルの上に大きな紙を敷き、学生が利用者さんの名前の書かれたくじを引き、ランダムで選ばれた利用者さんへ毛糸玉を転がします。
転がして出来た毛糸の軌跡をテープでとめたら、またくじ引きをして次の利用者さんへと転がします。
また、転がすときに、名前を呼ぶというルールも作りました。
様々な色の毛糸で何度も転がすことにより、とてもおもしろい模様ができました。
利用者さん同士のコミュニケーションの第一歩としてお互いの顔と名前を知るということだったので、まずはあいさつから始めました。
実際にやらないとわからない点や、なかなか名前を呼び合うことに抵抗がある方も多く難しかったですが、前回の似顔絵企画より利用者さんが楽しんで下さいました。
今回の反省点を踏まえ、次回は7月にまたワークショップを行うので活かしていきたいと思います。
以上、なるでした！

今日は、介護等体験の一環として、似顔絵企画に引き続きワークショップをしました。
施設の方から、敬老祝賀会とクリスマス会のポスターを作って欲しいということだったので、「毛糸でこんにちは！ ポスター作り」という企画をしました。
利用者さん同士で会話もあまりすることがなく、寂しいとおっしゃっている方もいたので、コミュニケーションのきっかけになってほしいなと思い考えました。
まずは8人の利用者さん同士で名前を覚えるために、簡単なゲームをして、そのあと苗字を呼び合いながら大きなボビン状の毛糸を転がし、その軌跡でポスターが装飾されます。
詳しい内容は明日につづく！

講評が終わったら、必ず訪れるが工房とアトリエの大掃除です。
油性インクや溶剤を扱うので、どうしても汚れてしまいます。
それを一つ一つ丁寧に掃除することで、次から気持よく制作出来るような環境へ整えていきます。
版画は少しでもインクなどの汚れがついてしまうと、作品を予期せず汚くしてしまうことがあります。
それを防ぐために、日常からなるべく清潔に保つように皆が心がけています。
勉強と同じように、綺麗な環境で制作できると気持ちがいいので、お掃除はとてもおすすめです！
以上なるでした(^O^)

皆さん、講評という言葉は聞いたことがありますか？
美大で言う講評とは、課題で作った制作を教授や学生の前で発表し、批評をしてもらう場です。
今日はリトグラフの講評が行われました。
他の人の作品を見ても、同じ方法なのに全く違った色を出していて、圧巻でした。
私は空気感をテーマに作品を制作したのですが、なかなか刷りがうまく出来なかったり、版を作っている時と出来上がりでイメージが変わってしまったりとへこんだりする場面も多い制作でした。
しかし、壁に飾った時に、作品として見るとそれがかえって味になっていたりと作品は見る場所によっても変わるなぁと思わされました。
とりあえず、講評が無事に終わって良かったです！

ムサビでは3年生を対象とした就活ガイダンスが多く開催されます。
今日は、業界・職種研究のガイダンスが行われました。
少しずつ、作品を制作しながらも、自分はどうするんだろう、こういう職につきたい、など考え始める人も増え始めました。
私はまだまだどういう進路にするか決めることが出来ていませんが、なるべく何にでも対応できるように、可能性を狭めないようにしたいです。
ちょっと胃がキリキリしてしまうなるでした！

学研から出版されている中学校で習う美術の問題集を入手したので、問いてみました。
中学生でこんなことまで習うのか！ とページをめくる度に驚きました。
私が専門で学んでる版画についても問題があり、実際にこれはプレス機を使ったりその版画をやってみないと分からないだろうなぁというものがたくさんありました。
文章で学ぶだけではやはり分からないので、中学生はなかなか学習も理解するのも大変だなぁと思わされました。
中学生のうちから美術に興味を持って美術館に行ったり、展示を見たり、作品を見に行くことでもっと興味理解を深めることも出来ると思うので、是非ともそういった場所にも出向いて貰えたらなぁと思います！
以上なるでした！

秋に行われる芸術祭（文化祭）の準備は、芸術祭執行部の皆さんにより、着々と行われています。
私は、サークルの友人と芸術祭で「木とたべもの展」という企画名で展示をします！
木の風合いは実は食べ物に似ているのではないか？ という共通の発見をした2人組による展示です。
木版画や彫刻作品など、木を使用したあたたかい作品が並ぶ予定です。是非、芸術祭へお越しください！
以上、なるでした！

明日の朝には帰る予定だったので、観光は全くしませんでした。
友達の家に泊まったのですが、近所にあるスーパーへ行きました。
お肉やお魚の種類が豊富で初めて見るものも多かったり、新鮮な気持ちで店内をぶらぶらしていました。
私は、ウィークエンドシトロンをおみやげに持って行き、友人はお礼にジンギスカンを食べさせてくれました。
たまには弾丸でも息抜きをするのは良いなぁと思いました！

たまたま、一週間前に今日の予定が空いて、その勢いで北海道へ向かうチケットを買いました。仲の良い友人の家を訪れるため、2限まで授業を受けて、成田空港へ行き、夜には家へつきました。移動で一日の殆どが終わってしまったのですが、ぼーっと外を見たり本を読む時間が久しぶりに出来たので良い気分転換となりました。

私は週に一回小学生向けの図工教室でバイトをしています。
幼稚園の年長さんから小学校4年生までいて、先生のアシスタントや、子供がこんなことをやりたい！ でもどうやるんだろう？ をサポートします。
子供たちは常に、私とは違った感覚でものを作っていて、平面から立体へ、どんな色にしたい、などキラキラした理想を持っています。
しかし、方法をまだ知らないので、子供だけの力ではすぐに理想はぺしゃんこに潰されてしまいます。
それを潰されないように、理想を大切にすることを助けるのが私の役割だと思っています。
これからも少しずつ私の身の回りから美術が好きになっていってくれる子供が増えたらなと感じました！

5年後にちびくろは50周年を迎えます。そこで、現役生とOBOGの距離を縮めて、思い出を共有することを目的とした同窓会を開きました。
私が生まれるよりも前にムサビに入学をしていた方や、ちびくろの学生どうしで結婚をして、子供も今現在ちびくろに参加している、などとても歴史を感じました。
子どもとしてちびくろに来ていて、美大に興味を持ってムサビに入学した友達も何人かいるので、人に影響を与える事ができるサークルであるのは間違いないと思います。
これからももっと続いて、子どもたちに良い影響を与え続けられたら良いなと思いました！

「リトグラフ」という言葉を聞いたことがありますか？
これは版画の方法の一つなのです。なかなか仕組みの難しいもので、詳しくはこちらを御覧ください（http://zokeifile.musabi.ac.jp/）。
私の所属している版画専攻の3年生の今の課題が、リトグラフで自由に制作をするというものです。
思い通りに刷りができなかったり、版ができなかったり、逆に予想のしていなかったような絵になったりと、全然コントロールは出来ていませんが、そこが楽しい部分でもあります。
絵はうまいうまくないが全てでは無いと思っています。いかに楽しんで制作をするか、というのもモチベーションにも繋がるしポイントです。
16日には完成させなければならないのでなかなか大変ですが、きちんと課題に取り組めたらなと思っています。
以上なるでした！

今日は下北沢成徳高校さんへ図CAMPに行ってきました。
実は女子校に足を踏み入れるのは初めてでとても緊張しました。
生徒の方々はとても熱心に美大について、美術についてなどの話を聞いてくださり、話しているこちらもつい熱がこもってしまいました。
先生も真剣に話を聞いてくださり、20分という短い時間では物足りなさを感じました。
実際に私が話した事によって美大に興味を持って貰えたらなと思います！
以上なるでした！

介護等体験でのワークショップが無事に終わりました！
実際に行ってみて、想像していたよりも利用者の方が喜んでくださり、何度も参加する方や、ひ孫にプレゼントすると言って下さったり、大切そうに抱えている方も見受けられました。学生と利用者の距離を縮めるという目標だったので、達成できたのではないかなと思います。
人と美術を利用して交流する、ということに興味を持っています。美術を媒介にすることによって、言葉だけでの交流から更に進むことができるのではないかと思っています。
例えば、一緒に似顔絵を作りながら、「目はもう少し大きい方が良い」とか、「美人に作らないと娘に怒られてしまう」などの会話が生まれることによって、そこからの会話の糸口が見つかったり、広がったりします。
今回はそういった場面が多く見られたので、とても良いワークショップになったのではないかなと思いました。
また、再来週に介護等体験があるので、次の企画を練ります！
以上なるでした(^O^)

明日は介護等体験実習日ということで、特別介護老人ホームでワークショップを行います。
その名も「ふわっとにがおえキーホルダー」です。
利用者に耳を傾けると、「ずっと同じ生活をしていて寂しい」「会話が少ない」などという声が聞こえました。学生と利用者が繋がることによって、なにか変化などが現れるのではないか、と思い企画をしました。
利用者と学生が一対一で会話をしながら、お互いの顔をぬいぐるみで作っていくという内容で、手先が自由に動かない方でも楽しめるように、顔のパーツを自由に組み合わせてテープで貼っていきます。
というわけでよなよな針をチクチクさせてパーツを作っているのですが、なかなかえげつない量でちょっとウトウトしています。
うっかり寝坊しないように頑張ります！ 以上なるでした(^O^)

今日はアトリエちびくろ（以下ちびくろ）の夏の図工教室での活動についての話し合いをしていました。
ちびくろについては、私のプロフィールにURLが記載されているので、割愛させていただきます。
夏の図工教室とは、茨城県にある廃校で夏休みに東京の子供20人余りと学生約30人がだいたい10日間泊まって図工教室をします。子供も学生も4班に分かれて活動をします。
そして、私の所属している班は「ヒーロー班」子供に正義の心を教えようというコンセプトのもと、どんな活動にしようか会議をしました。
子ども一人ひとりに個性を持たせるために性格診断をしたらどう？ 服に布を詰めてムキムキになりたい！ 火薬をつかって派手な演出？ などなど。
おのおのが自由な発想で案だしを行うので、話し合いもとっても楽しいです！
子供の喜ぶ顔が早く見たいなるでした(*^^*)

さて、今日は来年度に行う予定の教育実習のオリエンテーションがありました！ 来年私は母校に先生のたまごとして教壇に上がるのだなぁと考えるとワクワクもしますし、とっても不安にもなります。
高校生の時に、教育実習に来ていた学生は「先生」という認識で見ていました。
実際に来年の我が身として考えてみると、まだ「先生」という自覚は無い気がします。
自分の見えている周りだけではなく、生徒や他の人からみた自分というものを1年かけてどんどん認識していかないとな、と思いました！
なかなか難しかったり大変なこともありますが、教育についてはとても興味があるので楽しく勉強しています(^O^)

初めまして！ 武蔵野美術大学で版画を勉強しています、島村愛美こと「なる」です！
これから一ヶ月間、美大生がどんな日常を送っているのかをお伝えできたらなと思っています！
さて、美大生と聞いてみなさんはどんなイメージを持ちますか？
頭のネジが何本も抜けてしまっている人？ ひたすら絵ばっかり描いている人たち？ 何かこだわりを持っている？
色んな答えが帰ってきそうですが、実際どうなのかこの日記を見て美大を感じてもらいたいです。
ということでこれからよろしくお願いいたします！